2017.11.23 (Thu)

ナット埋め込み術(?)

自宅の3Dプリンタによる、デジスコブラケット+レリーズステー出力作戦も、いい感じになってきました。ところで、いろいろ調べている過程で、生成途中で一時停止してナット(など)を埋め込むことができる3Dプリンタがある、ということを知りまして。そういうの便利だなあ、と思って一度はスルーしていたのですが、別に一時停止しなくたって素早く放り込めば実現できるんじゃないですかねえ……??!

思いついちゃったら、やらないと。しゃーない。そう、しゃーない。

こんな感じですかね。

この六角形のナット収納部分(以下「ナット室」)が出来上がったあと、その天井部分の生成が始まる前にM5ナットを放り込む。その後、封入するように天井部分が生成されることで、ナットは部品の内部に固定される。この方法で、レリーズステーに取り付け用のM5ネジを作ってやろうじゃありませんか。

……ホントにうまくいくかなーwww

ポイントはナットを埋め込むタイミング。遅ければ天井資材として吐出されたフィラメントが邪魔で入れられなくなるし、早ければナット室からハミ出たナットが周囲の生成を邪魔する。ヘッドに衝突するかもしれない。

そこで一案。ちょっと横に関係ないオブジェクトを作りまして。

この★部分が立ち上がり始めたタイミングが「その時」。どうでしょ。
……と思ったんだけど、3Dプリンタ本体に表示される積層した高さを見て動く方がいいか。0.25mm単位で表示されるようだけど、天井部分は生成底面から4.60mmのところで出力されはじめるようなので、積層が4.50mmになったところでいってみよう。

というわけで、関係ないオブジェクトは消去……いや、これがあった方が、横で生成している間に埋め込む隙が与えられるかも。さらに言えば、ナット室が手前側に出力されるようにした方が作業しやすい。

よし。

では、やってみましょう。

通常どおりに出力しつつ、「その時」を待つ。

4.00……4.25…………4.50 いまだっ!

やっぱりヘッドが邪魔っ。

このあとヘッドが左奥を塗りにいった瞬間に………!

おりゃーーーーー!!!!!

う、埋まった!!!

おっけーーー!!!

そのまま出力は続いて、出来上がり。ナット上にフィラメントを生成して塞いでくれてる。


横には意味不明なオブジェクトが出来上がりました。

ハンコみたいになるかと思ったけど、上面が全然平らになっていない。
小さくて複雑なものの精度は無理ですね。

上面(ステーとして利用するときは下面)こんな感じ。

耐久性を考えると、もうちょっと厚塗りした方がよかったかな。
あんまり厚くすると、レリーズなしで指でシャッターをきりたいときに入りづらい。

取り付けてみました。


うん、うん。いい感じ。2パーツで完結した。
この2パーツは分離している理由が明確で、マージする理由はもうないですね。

さて、これやってるばっかりじゃなくて、使いに行かないと、ね。
楽しいけど(・∀・)♪
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