検索結果:2017.11 (8件)
2017.11.14 (Tue)

顕微鏡接続 - 偏光

ちょっと前の作業のことですけど。備忘録。
顕微鏡とカメラがうまく接続できてきたので、何を撮って遊ぼうかと検索していたところ、こういうサイトを発見。

Alcoholic Cocktails Under a Microscope (30 pics)
http://acidcow.com/pics/9072-alcoholic-cocktails-under-a-microscope-30-pics.html

酒好き必見、ビールやワインやカクテルを結晶化し撮影した美麗な顕微鏡写真 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20100626_booze_art/

おお、こりゃやってみたい(安易w)

「薄い膜のような結晶に偏光を照射することにより得られる干渉色とのことです。」って書いてある。偏光顕微鏡、ってやつか。

「偏光顕微鏡」ってのは、コンデンサ側と、対物・接眼レンズ側に配置した二枚の偏光板で、間に挟まれた試料を通した光の屈折(?)を観察することができる、ってもの(↑でエラそうに「偏光顕微鏡、ってやつか」、とか言ってるけど、急遽、調べた)。
なるほど、二枚の偏光板を90°ずらして配置すると全ての光を遮断するけど、試料が屈折させた光だけが透過してくる、ってわけか。
検索すると安いものから高いものまでいろいろ出てくるんだけど、なんとか今の顕微鏡で実現する方法とかはないのかねえ、なんて思案しまして。

そういえば、接眼レンズを清掃しようと思ったときにでてきた薄い半透明な板。「前の持ち主が、減光に使ってたものかな」なんて思ったけど、これ用のやつだったんじゃ???
外しておいたものを、液晶モニタにかざしてみる。液晶モニタっていうのは、仕組み上、一定方向の光の波長しかない(偏光)ので、これが偏光板なら、向きを変えることで透過したり遮断したりするはず……


おおっ!!

では、これを接眼レンズの中に戻して、コンデンサ(光源)側には、一眼レフに使うために買ったC-PLフィルターがあるので、これを配置してみる。

両者の通す光の向きが同じ状態(ヨドバシで購入したテンプレートより「蝶の翅」)。


C-PLの方の角度を変えてみる。

なんか光ってる???

これか?! こういうことか???!!

接眼レンズ内の偏光板は、床に落としてしまって少し目立つキズがついたので、Amazonで偏光板セットを購入。
スライドグラスに赤ワインを垂らしてちょっと乾かしてみたものを見てみたら……


こんな感じかっ??(いろいろトントン拍子で怖いw)

あとは、リンク先の画像がどれぐらいの倍率で撮られたものなのか……。
結晶のでき方を考えると、こういう感じの一部分を高倍率で撮るのかもしれない。

(↑こんな感じで?)
しかし、いまのところ、対物レンズが高倍率になると焦点深度が浅すぎて、あんな風にフラットに撮れない、というのと、接続しているコンパクトカメラ(P340)がスローシャッターに対応できず、画面が暗くなるシーンで高画質に撮影できない、という問題が。
一眼レフを接続できればいいかな。自重が重いからいろいろ難しそう。
この記事のURL:

たまにはデジスコ

デジスコ一年以上ぶりになってしまいました。カメラユニットを顕微鏡で使いはじめたのと、ちょっと年始ごろに使うための写真が欲しくて、思い出したように復帰。某公園。

コサギさんがスコープの要らない距離で出迎えてくれた。
「あら、あなた久しぶりじゃない」

リハビリなので、デジスコでもお願いします。
「しょーがないわね」

あざっす。

去年にくらべて、オオバンさんが大量に増えてた。

渡ってきたのかな、留鳥として増えてるのかな。夏場も来ないとダメね。

ここはヒドリガモが多い。

アメリカヒドリと混じっちゃってる個体が多い印象があったけど、今日は見なかったかな(あ、でも、手前のやつどうだ?)

セグロセキレイ。

ちょっと露出オーバー。デジスコをやっていると、背景が空抜けのときと水面のときで露出がエラく変わるので、そのときの天気に応じたマニュアル露出に設定して安定を図る、ということも有効かな、なんて思った。このあとやってみたけど、ありかもしんない。

ムービーも撮ってみまして。

(MP4-H.264 9.6MBぐらい)
しっぽカワイイ(・∀・)♪

ユリカモメ。

顔が横向きになったカットも撮れたけど、正面がいいw

少し、水場から陸の方へ歩く。

シイの実。スダジイかな。

前に「この木が美味しいんだよ」って教えてくれた人がいまして。土をこそげて奥歯でガリっと割る。

虫食いが多かった中で、無事なやつ発見。良い子はマネしたらダメですよっ。
ヒトは生のどんぐりをあんまりまともには消化しないかな。あと、どんぐりアレルギー(?)が(多分)あって、食べると喉がちょっと痒い。
シイはうまいです。マテバシイもまあいける。カシ系ナラ系は苦い。やばい苦い。ドバトは余裕で食ってたけどΣ(・∀・)

ギョエギョエ声がする。オナガの群れ。でも、なかなか撮れるところに出てきてくれない。留まり時間も短い。

オナガらしさのない、トホホ写真。「オ」がないとなあ。目もどこにあるんだか。

メタセコイアのところ。気持ちいい。

上の方にシジュウカラとかコゲラがいそうだけど、このシーンで探しても撮れない。高すぎる。

カワセミポイントに到着……するも、ちょっと場が荒れていて、カワウとアオサギの糞尿で水質が悪化していて、会えそうな雰囲気じゃない。常連さんっぽい人が何人か来たけど、ここは荒れちゃったねえ、と、すぐに退散してた。しばらく待ってみたけど、うーん、ダメ。
カワセミって、意外と「清流」って感じのところじゃなくてもいるようだけど、どれぐらいの環境までは来るんだろうね。

立ち去ろうとしたら、木のてっぺんにモズ隊長。

また、そこの空抜けはむずかしい。

秋らしいヒヨドリ。

こういう引いた構図で撮りたいと思ったとき、周辺減光が気になる。
今のクリアランスセッティングは、望遠端でレンズエラーが出ないようにするかわりに、中間位置よりちょっと広角ぐらいの位置で減光がある。あと2mm詰めたらどんな感じかな。業者出力による3Dプリンタによる出力パーツで接続してるんだけど、伸ばすのは58mm延長リングなんかでできるから、詰めて作ればよかった。

しばらく、木にはヒヨドリ水にはオオバン、という道を歩いて、別のカワセミポイントへ到着。到着してすぐに、飛び立って去っていくのを見た。おお……。

今回の(というかいつもの)もうひとつの目的である近くのうなぎ屋。平日とはいえ混む前に入りたい、ということで、ちょっとそこそこに様子だけみて、デジスコをしまおうか……お、キセキレイ!

背景ごちゃごちゃ。もうちょっといい位置にいたときのはピントが追いつかなかったの……。

さて、腹ごしらえ。

脂と甘みと香ばしさの美味しさ。うなぎは川の魚なんだ、っていう雰囲気を残した感じで好きなのです。ダメな人はいるかもだけど。

さて、午後の部開始! と思ったら雨、雨、雨ーっ。

デジスコセットをしまって屋根のあるところでしのいでいたら、キセキレイが飛来(しまっちゃったから画像なし)。さっきのとは別の個体かも。
このキセキレイが水面上でカワセミとチェイスやってた。そのせいか、今日はカワセミチャンスなし。しょーがないかー。

小降りになったのでふたたびデジスコセットしたら、そのキセキレイ?(後日追記:これ、ハクセキレイの若鳥、かな?)

いいところに留まってくれた。
よくみると雨粒が写ってる。こういうのを消すか消さないかは迷う。

↑の背景になってるピラカンサス(?)はヒヨドリの群れのおやつ。

ぱくり。

ハクセキレイもきた。ZOZOマリンスタジアムのあたりでもよく見るw

セキレイ祭りだったねえ、今日は。

さて、天気も安定しないので、こんなもんですかねー。足元から冷えてきて、傷めている膝&腰にも悪いっ。カワセミに後ろ髪ひかれるけど、近いうちにリベンジマッチやるぜ。

使用機材:Nikon Fieldscope ED82 + 16x/24x/30x wideDS + COOLPIX P340
BENRO GH-1 + Velbon GeoCarmagne E535

デジスコは背景によって測光がだいぶ違うし、マニュアル露出にセットして歩くのは有効かもしれない。ISO800で撮ってみてたんだけど(一部1600?)、やっぱりすこし粗い。でも、歩留まりがいい。悩ましい。しかし、P6000とかでやってたころに比べるとやりやすくなったねえ。

出会った鳥:スズメ、ハシブトガラス、コサギ、オオバン、ヒドリガモ、ドバト、セグロセキレイ、ユリカモメ、ハジロカイツブリ、ダイサギ、オナガ、ヒヨドリ、アオサギ、カワウ、モズ、シジュウカラ、コゲラ、カワセミ、ゴイサギ(ホシゴイ)、キセキレイ、ハクセキレイ……あとなんかいたかな。結構いろいろ会えたね。

(追記:あと、カルガモがいた)
この記事のURL:
2017.11.16 (Thu)

レリーズステー改良

久しぶりにデジスコに行くと、なんかしらの機材改良をしたくなる。いつものことです。今回は、レリーズケーブルを固定する部分を自前の3Dパーツでなんとかしたい。

これまで、デジスコドットコム製のレリーズケーブルを、M5ナットふたつで挟み込む形(下側は手回しローレットナットに変更)してたんだけど、カメラを装着すると下側ナットとの隙間が狭くて力を入れられないから、どうも緩みがち。


そこで、さあさあアレの出番ですぞ。

おりゃっ(3Dプリンタ、ね)。

透過っ。

ブラケットをコの字型に挟み込みつつ、六角形の部分にM5六角ナットを埋め込んでネジ穴にしよう、という作戦。この六角形の中でナットの回転がとまるからケーブルを回していけば自然と上がって締まる。はず。

しかし、積層型の3Dプリンタは、下部の面の出力があんまりうまくないという欠点が。ここのところとか、うまくいくかな。


完成。

うーん、やっぱり精度が悪い。
六角形部分にナットが収まりませんでした。
穿孔した部分もM5にサイズが足りず、レリーズケーブルのM5ネジが通らない。パーツそのもののサイズも精度が悪く、穴の位置もずれてしまった……。

うーん失敗かな、と思ったけど……

M5に足りなかった穿孔にケーブルをねじ込んでいったら、PLA樹脂がうまいこと削れてM5の雌ネジと化しまして、手前から挟み込むことでナット無しで用を成す。むむー。

では、いっそそのサイズの穴のみでなんとかなるんじゃないでしょかね。
「v2」いってみましょう!


ぷしゅー(ん、なんか手前にコブがあるけどw)。

ん。む。完璧www

でも、まあ、削れた樹脂だけで固定しているんでは歩いていて不安もあるだろうと思ったので、一応ナットが入るようにしましょうか。

微調整を重ねて「v5」でうまいこといきました。六角穴の手前が開けているのは、3Dプリンタの積層が荒れない程度に斜めに立ち上がらせるため。
このサイズのものは20分ぐらいで出力できるからいいっすね。
この記事のURL:
2017.11.20 (Mon)

ブラケット出力

デジスコ用のレリーズステーを3Dプリンタで作ってみた感触から、そろそろ自作ブラケットにいけるんじゃないかと思って、いろいろ考えてみる。
以前に一回トライして大失敗しているんだけど、なんとなく作戦も見えてきた。

現在使っているブラケットは業者に出力してもらったんだけど、レンズエラーが起きないように、レンズが最も伸びる望遠側の位置に合わせて設計してある。これを広角側に合わせることでズーム中間域のケラレ・減光を防げないか試してみたい。また、以前使っていたNikon 1 J1用のブラケットも作ってみたい。
自宅で出力できればいろいろ試しやすいからね……そもそもこれを作りたくて3Dプリンタを買ったんじゃい! いくぞ、おりゃ!!

これが、グラフィック社で出力してもらったときのモデルデータ。

まず、全体的な積層方向を考えなきゃいけないけど、いろいろ作ってきた経験から、円筒っぽいものは円筒っぽく↑この向きのまま出力するのがいいかな。

その上で、懸案事項は……
・底面が出力時に反ってしまわないかどうか
・底面が剥離時に壊れてしまわないかどうか
・積層方式3Dプリンタは底面以外の下向き平面の出力が出来ない
てなところ。

「反り・剥離」の問題について、説明書に書いてある正しい使い方では、ガラス面に水糊状のもの(「CUBEスティック」という)を塗って出力後に水浸させてはがす、ってな手法なんだけど、これが全然うまくいったことがない。剥離するのにガラスとの癒着が激しくて無理にはがすと接地部分がボロボロになる。さらに、糊の固定力に対して樹脂の収縮力が強くて底面が反り上がってしまう。
実は、以前の失敗は、この「接地底面がままならない」問題から、精密さの要求されるスコープとの接続部分を接地させないよう、全体を90度起こした状態で出力したせい。
この「底面問題」については、OA用紙を両面テープでガラスに貼ってその上で出力するのがうまくいくみたい。最近の出力はずっとその手法でやっていて、特に両面テープを貼ったところは生成も剥離も安定する。検索すると同じようなことをしている人もいて、Amazonで土台用シートを売っていたり、ドラフティングテープを使う手法など、いろいろ出てくる。

「下向きの平面」っていうのは、使用する3Dプリンタ「Cube 2gen」が、モデルの下部分から練りだしていく積層方式なので、土台に接地させる部分以外の下向きな平面があると、フィラメントを真横に(中空に)積層できずに乱れてしまう。これを避ける形に作り変えないといけない。足場(?)になるサポート材も出力すればいいんだけど、これもいまいち出力が安定しない。
円筒方向に対して水平に出力すると、ネジ穴の上部がこの「下向き」にあたることになる。ただ、なんとかノズルから射出するフィラメントが跨げる距離だし、多少垂れて出力した穴が小さくなっても、ある程度削って解決できるんじゃないかな。レリーズステーを作ったときのように、ネジをねじ込んでいくことで溝ができるのも期待できる。

なんやかんやで、おりゃーーーっ!!!

・下向きの平面を廃して斜めに立ち上がっていくように
・ズームレンズの広角側の位置に合わせるために円筒部を7mm縮める
・伸ばしづらいレリーズステー方面のパーツをカット
レリーズステーは、市販の金属のプレートで伸ばす作戦にしてみます。

では、出力してみましょうっ。

反りもなく立ち上がったようで期待できそう……?
(PLA樹脂は糸を引きすぎてヤバい)

ぷしゅーーーーーー!!!!

上々の出来?! とにかく糸を引いて、繊維をまとうよね。

ネジ穴2箇所の他に、鏡筒(?)手前に下向きの平面があったのを直し忘れた。
荒れてしまったのはこの部分(↑よく見るとわかる)

まあ、でも、大丈夫みたい。ネジとカメラで隠れる部分だし、ね。

ベキっと剥離もうまくいきまして、メインとなるフィルターねじ部品を装着。ステップアップリング・ステップダウンリング3枚ではさみこむ。中間に52mmからのステップダウンか52mmへのステップアップのリングを入れれば外周部が円筒の先端にフィットする……はずだったんだけど、やっぱり出力された径が小さい。でも、削ってなんとかフィット。最前部には58mmフィルターネジになるようにして、デジスコドットコムTA4に接続(55→52・52→46・46→58にしたかな?)。


斜めに立ち上がらせるデザインがペンタプリズムみたいになってカッチョええ〜♪
(自画自賛)

しかし、レリーズ方面に伸ばすプレートを接続する予定だった部分がフィットせず。
いろいろ精度悪いな(竹ものさしで適当に測ってるせい、という説も)。

仕方がないので、別パーツで横に伸びるプレートも設計。おりゃおりゃー!!!

位置合わせのためのガイドが多いwww

ふっふっふ。完璧じゃないのー。

それぞれの部分ごとに、適した出力方向があって、その切り分けと接合方法が大事ですね。スコープをつなげてみたけど、7mm詰めたクリアランスもいい感じ。肝心なことだけど、耐久性も大丈夫そうです。
さてさて、いつ試し撮りにいこうかな♪
この記事のURL:
2017.11.23 (Thu)

ナット埋め込み術(?)

自宅の3Dプリンタによる、デジスコブラケット+レリーズステー出力作戦も、いい感じになってきました。ところで、いろいろ調べている過程で、生成途中で一時停止してナット(など)を埋め込むことができる3Dプリンタがある、ということを知りまして。そういうの便利だなあ、と思って一度はスルーしていたのですが、別に一時停止しなくたって素早く放り込めば実現できるんじゃないですかねえ……??!

思いついちゃったら、やらないと。しゃーない。そう、しゃーない。

こんな感じですかね。

この六角形のナット収納部分(以下「ナット室」)が出来上がったあと、その天井部分の生成が始まる前にM5ナットを放り込む。その後、封入するように天井部分が生成されることで、ナットは部品の内部に固定される。この方法で、レリーズステーに取り付け用のM5ネジを作ってやろうじゃありませんか。

……ホントにうまくいくかなーwww

ポイントはナットを埋め込むタイミング。遅ければ天井資材として吐出されたフィラメントが邪魔で入れられなくなるし、早ければナット室からハミ出たナットが周囲の生成を邪魔する。ヘッドに衝突するかもしれない。

そこで一案。ちょっと横に関係ないオブジェクトを作りまして。

この★部分が立ち上がり始めたタイミングが「その時」。どうでしょ。
……と思ったんだけど、3Dプリンタ本体に表示される積層した高さを見て動く方がいいか。0.25mm単位で表示されるようだけど、天井部分は生成底面から4.60mmのところで出力されはじめるようなので、積層が4.50mmになったところでいってみよう。

というわけで、関係ないオブジェクトは消去……いや、これがあった方が、横で生成している間に埋め込む隙が与えられるかも。さらに言えば、ナット室が手前側に出力されるようにした方が作業しやすい。

よし。

では、やってみましょう。

通常どおりに出力しつつ、「その時」を待つ。

4.00……4.25…………4.50 いまだっ!

やっぱりヘッドが邪魔っ。

このあとヘッドが左奥を塗りにいった瞬間に………!

おりゃーーーーー!!!!!

う、埋まった!!!

おっけーーー!!!

そのまま出力は続いて、出来上がり。ナット上にフィラメントを生成して塞いでくれてる。


横には意味不明なオブジェクトが出来上がりました。

ハンコみたいになるかと思ったけど、上面が全然平らになっていない。
小さくて複雑なものの精度は無理ですね。

上面(ステーとして利用するときは下面)こんな感じ。

耐久性を考えると、もうちょっと厚塗りした方がよかったかな。
あんまり厚くすると、レリーズなしで指でシャッターをきりたいときに入りづらい。

取り付けてみました。


うん、うん。いい感じ。2パーツで完結した。
この2パーツは分離している理由が明確で、マージする理由はもうないですね。

さて、これやってるばっかりじゃなくて、使いに行かないと、ね。
楽しいけど(・∀・)♪
この記事のURL:
2017.11.24 (Fri)

実戦ブラケット-1

3Dプリンタでの自作デジスコブラケットの試し撮り、いってきました某公園。

叡智の結晶!!!

デジスコをはじめて10年。膨大な投資と工夫が込められた装備。いやー、いろいろやったよなあε〜(・∀・)←ところでゴムの白化が気になるぞw

自作ブラケットに変更した大きな理由は、望遠端で接眼レンズとカメラのレンズが密着だったのを、広角端で密着するようにクリアランスを変更してみたかった、というもの。
ってなわけで、ちょっと試しに杭を撮ってみる。

最望遠端はレンズエラーになるようになっちゃったので、その手前ぐらい。

ん、減光があるなあ(「ケラレ」って言いましょうか)。

試しに、そのズーム位置のまま少しカメラを手前に引いてクリアランスを増してみる。

ケラレ解消。なるほど。


 ↓

これぐらい。2〜3mmぐらい引いたかな(後に別の所で撮った写真だけど)。

やってたらユリカモメさんがやってきたw

しばらくこのユリカモメさんと、適切なクリアランスについて語り合うw
(まあ、いろいろ考察するのは別記事にするとして……)

今日はカワセミを明確な目標にしてみようかと思うので、少し他はスルーしつつポイントに向かいましょう。

ヒドリガモ。

ちょっとアメリカンの血(アメリカヒドリガモ)が入ってるのかねえ。緑の毛が見える。

カイツブリ。


ラクウショウの実、かな。非デジスコ写真で。


モズは証拠写真。

雲台の横クランプが効かないと思ったら、雲台そのものの固定が緩んじゃってて、導入できなかったの。

その後、シジュウカラにもからかわれて……(ピョコピョコしすぎだよねえ)

カワセミのポイントに到着。

カワウ。

このポイントにカワセミがあまり入らなくなった原因でもあるんで恨めしいんだけど、目の緑色がキレイなんだよねえ(これ、何度も言ってる?)。少し日差しが強くなったのがうまく入ったみたい。

しばらく待ってたら、来ましたよっ、と。

秋らしいものが入ったときに限ってちょっとブレてる。

これはちょっと被写体ブレした。

なんだかブレてると思ったら、ISO200になってた。その前に日差しが強くなったところで設定を変えたんだった。
ISOの設定も悩ましい。400上限のAUTOにしていても割と暗いシーンで100前後にとどまったりする。400か800で固定にするのがいいかな。

ちょっと出が悪い(?)ようだったので、別ポイントへ。

カラスを撮る。

新しいシステムを試したいときには、動かない鳥はありがたいもんで。
カラスも、よくみると羽がキレイな色してるよね。

めっちゃ遠いところで、しきりに鳴いて飛び込んでたカワセミ。

あんまり遠いのは、ねえ。キレイな写真になりづらいけど。

ポイントについて、しばらく待ってみたけど、あんまり来ない。
人間のメシタイムにしましょうか。

コガモ……かな。

こういう水鳥は、向こう側に泳いでいくよりも、こっちに寄ってくる場面のほうが写真映えするわけですけど。
(とは言え、そううまくもいかない……)

ここの公園に行くたびにこれを食べていてはリッチすぎるけど。

近くにおにぎり買えるようなコンビニもないんで、持っていくのを忘れたら寄らせてもらうしかない。ごはん中盛げふげふ(満足)。

さて、午後の部へつづく。
(つづきはこちら
この記事のURL:

実戦ブラケット-2

3Dプリンタ自作デジスコブラケット・デビュー戦。午後の部開始っ。
(午前の部はこちら

水辺のカワセミポイントで待っていると、ハクセキレイ。

こういう水面のボケがいいよねえ。これでカワセミなら……なんていうと申し訳ないんだけど、さ。

しばし水浴び・羽繕い。

じゃあ、動画も録らせてもらおう。

(5.8MB)

遠くを泳ぐはオオバンさん。

藻のようなものをモシャモシャ食べてるのね。その場所にたくさんあるものを食べられる鳥は増える。

ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)がやってきた。


セグロセキレイも水浴びして羽繕い。

(12.2MB)

ツグミがきてました。

ツグミがきたら、冬な雰囲気。寒くなってきましたねえ。

ピラカンサスの上に。

ヒヨドリに混じって、これをめっちゃ食べてた。

カワセミは現れたんだけど。ちょっと奥の方。


枝の中にいたメジロ。ムラサキシキブかな。

これも、食べてたのかな。一瞬、出てきてくれた。

狙いのカワセミは、現われるものの、撮りやすいところには留まってくれなかった感じ。どうも今のは慎重な性格みたいだねえ〜、とのこと。そうなのか。

まあまあ楽しめたので、膝が冷えて悪化しないように、そろそろ撤収しましょう。

しまう直前にネコスコ。


さて、クリアランス調整に必要なリングを買わないと。ヨドバシに寄って帰りましょうかね(・∀・)

使用機材:Nikon Fieldscope ED82 + 16x/24x/30x wideDS + COOLPIX P340
BENRO GH-1 + Velbon GeoCarmagne E535

出会った鳥:スズメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、カワラバト、キジバト、コサギ、ヒドリガモ、マガモ、オオバン、カルガモ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ユリカモメ、カイツブリ、アオサギ、カワウ、シジュウカラ、モズ、カワセミ、コガモ、ゴイサギ(ホシゴイ)、ツグミ、メジロ
この記事のURL:
2017.11.25 (Sat)

クリアランス調整指針

ユリカモメ「来たわね。さあ、レンズ間クリアランスの話をしましょうか」
うす、よろしくお願いします!!


この度、自宅3Dプリンタで出力して、現地デビューを果たしたデジスコブラケット。

これを作る大きな動機になったのがレンズ間クリアランスの変更。

業者出力で出した前のブラケットでは、COOLPIX P340(32mm換算で24mm-120mm)のズーム全域を使えるように、最も伸びる望遠側120mmでニコンのアイピース(接眼レンズ)「16x/24x/30x wide DS」の後ろ側に接するぐらいのクリアランスにしていました。
こないだ久しぶりに使ってみた時、その設定だと、カメラのズームが中間付近のときに画像の周囲が暗くなっていたのが気になりまして。周辺減光というかケラレというか。
そこで、今回の自宅出力バージョンでは、最も広角側の24mmになったときに、ちょうど接するよう短くしてみたのです。

前回発注したときにモデリングするために計測した、ズームとレンズ長の関係。
ズーム位置 長さ(カメラボディ前面の平面からの距離)
 24mm 32.5mm
 28mm 30.5mm
 35mm 28.5mm
 50mm 28.0mm
 85mm 32.2mm
 105mm 36.2mm
 120mm 39.2mm

カメラのボディの前面からアイピースの後ろ端まで、前のブラケットは39.2mm、今回のブラケットは32.5mmの位置で結合するように設計した、ってわけですね。

ブラケットとカプラー(アイピースとの接続パーツ)「TA4」の接続部分はこんな感じ。

46→58のステップアップリングが見えてます。カメラ側から55→52・52→46・46→58とリングをつなげて、できる「凹」の部分で3Dプリント部材を挟み込むことで固定している。

接続するとこう。

このクリアランスで、最望遠端(P340のレンズのせり出しが32.5mmを超えるとレンズエラーを起こすようになったので85mmぐらい?)で撮影したのがこれ。

周囲が周辺減光というかケラレてます。
(※「周辺減光」と呼ぶか「ケラレ」と呼ぶか迷うのですが、ここでは「ケラレ」とします)

ここから2〜3mmほどカメラを引いて、緩い位置でアイピースと接続してみる。

昨日は、ほぼこの状態で撮影してた。

ケラレが消える。

……バサバサッ

「そう。そういうことね」(降臨)

後ろに引いた分、もう少し望遠が使える(=P340のレンズが伸ばせる)から、伸ばしてみる。

ケラレがでるわけです。

そこからさらにちょっと間をとると。

クリアに。この距離は……中間域が気になる元の設定ぐらいかな。

単に距離を詰めればいいというわけではなく、アイピースのアイレリーフ(ケラレが生じない距離、っていうのかな)に適合させる位置に置かなきゃいけないわけです。

前のブラケットでは、カメラ前面から39.2mmのところにアイピースがあった。これの中望遠域で多少のケラレが気になっていたということは、50mm相当付近の11.2mm離れた状態(39.2-28.0)ではケラレがあった、と。
今回のブラケットでは広角端24mm相当に合わせて設計したから、カメラ前面からアイピースまでは32.5mm。最もレンズが縮む50mm付近でもケラレが気にならなくなった。逆に、アイレリーフよりも近い位置で覗くことで生じるケラレについて考えると、24mm域は広角なのでケラレて当たり前として(というか、そもそも覗き穴の外側が写る?)、間隔0.3mmとなる85mm近辺まで近づくとケラレを生じる。
近いと絶対ダメかというと、前のブラケットでクリアランス0mmとなっていた最望遠端の120mm域は気にならなかった。その画角の狭さが減光する範囲を切り取ってたんじゃないかな、と推察。

あんまり厳密じゃないけど、3mm〜8mmぐらいのところなら、ケラレなく撮影できる様子。結局は、望遠側でレンズの距離がギリギリになったところでケラレがでるわけだけど、広角側ジャストで接するよりも3mmほどクリアランスを伸ばせば少し使える望遠側が伸びると思う。

ということで、ブラケットとTA4の接続をリング一枚分伸ばしておけばいいかな。

カメラ側から「55→52・52→46・46→58」だったリングを「58→46・46→52・52→55・55→58」に変更。
そしてバッグの中に「52→58」と「55の延長リング」を忍ばせておく。短くしたいときには「52→55・55→58」を「52→58」にすればいいし、伸ばしたいときには「52→55」「55→58」の間に「55の延長リング」を入れればいい。

さらに、TA4内に1.5mmぐらいの干渉材をいれてやれば微調整できるかな、と思うので、そういうのも3Dプリンタで作っておきましょうか。
この記事のURL: